ウッドデッキの束石の間隔は、DIY向けの施工ガイドでは約1 m、または900〜1,200 mmが目安とされています。人工木のデッキでは、製品ごとに束の間隔が「600 mm以内」「1,200 mm以内」などと指定されているので、その数値が最優先です。2.7 × 1.8 mの独立型デッキで束の間隔を最大900 mmにすると、計算ツールの結果は束と束石8か所です。
束石の間隔は、束の上に載る大引の太さや、デッキに載せるもの、地面の状態でも変わります。この記事では、束石・束・大引・根太の関係を整理し、間隔によって束の数がどう変わるかを計算例で紹介します。
束石・束・大引・根太の関係
日本のウッドデッキは、建物に固定せず自立させる独立型が一般的です。下から順に、次のように組みます。
- 束石:地面に据える基礎。コンクリート製の既製品を使うことが多く、地面を突き固めた上に置きます。
- 束(束柱):束石の上に立てる短い柱。高さを調整してデッキの水平を出します。
- 大引:束の上に渡す太い横材。根太を支えます。
- 根太:大引の上に、デッキ材と直角に並べる横材。
- デッキ材(床板):根太の上に張ります。
束石の間隔は、つまり大引を何mmごとに束で支えるかです。一方、根太ピッチはデッキ材の厚さと樹種で決まり、30 mm厚の杉材なら400 mmが目安です(詳しくは根太ピッチのガイド)。2つの間隔は別々に決めます。
ウッドデッキの束石の間隔の目安
公開されている目安を並べると、次のようになります。
| 出典 | 束(束石)の間隔 | 備考 |
|---|---|---|
| DIYリーベ「ウッドデッキの構造、土台編」 | 約1 m | 束石と束柱の間隔 |
| RESTA「ウッドデッキの作り方 プラン編」 | 900〜1,200 mm | 床材の種類や厚みで変わる |
| RESTA「人工木デッキ材の根太間隔」 | 600〜1,200 mm以内 | 人工木の製品ごとの指定 |
どの出典も、使う材料や製品によって数値が変わることを前提にしています。人工木は製品ごとに「根太ピッチ」「束ピッチ」が施工説明書で決められているので、必ずその数値に合わせてください。天然木で自由に設計する場合は、間隔を広げるほど大引に大きな力がかかるため、細い大引で間隔を広げすぎないことが大切です。
迷ったら狭いほうに:束が1〜2本増えても、費用は束石と束の材料代くらいです。デッキが揺れたり、大引がたわんだりしてから直すより、ずっと安く済みます。
束の間隔を変えると、束石はいくつ必要?
下地の計算ツールで、独立型(大引2本を前後の端から100 mm内側に配置、根太ピッチ400 mm)として計算しました。計算ツールは、各大引の両端に束を置き、指定した最大間隔を超えないように均等に並べます。
| デッキのサイズ | 最大900 mm | 最大1,000 mm | 最大1,200 mm | 最大1,800 mm |
|---|---|---|---|---|
| 2.7 × 1.8 m | 8か所(大引1本に4か所) | 8か所 | 8か所 | 6か所 |
| 3.64 × 1.82 m(2間×6尺) | 12か所(1本に6か所) | 10か所 | 10か所 | 8か所 |
2.7 mの大引では、最大900 mmでも1,200 mmでも1本に4か所(間隔900 mm)で同じです。大引の長さを間隔で割り、切り上げて1を足すので、間隔を少し広げても束の数が減らないことがよくあります。3.64 mの大引では、最大900 mmなら6か所(実際の間隔は約728 mm)、最大1,000 mmや1,200 mmなら5か所(約910 mm)になります。
同じ条件で、根太は2.7 × 1.8 mのデッキで8本(1本あたり約1,724 mm)、3.64 × 1.82 mのデッキで11本(約1,744 mm)です。どちらも2 m材から切り出せます。
奥行きが大きいデッキは中間の大引も検討
3.64 × 2.73 m(2間×9尺)のデッキでは、大引2本の間が約2.53 mになり、根太(約2,654 mm、3 m材から切り出し)が長い距離を渡ることになります。根太の断面によっては、たわみや揺れが気になる長さです。その場合は、真ん中にもう1本大引を入れて、根太を短いスパンで支えます。計算ツールは大引2本として数えるので(最大900 mmで束12か所)、中間の大引を足す場合は、その分の束(3.64 mの大引なら最大900 mmで6か所)を追加してください。
束石の下はどうする?基礎のコンクリート量
既製品の束石は、地面を掘って砕石を入れ、突き固めた上に据えるのが一般的です。束の下にコンクリートの独立基礎を作る場合は、基礎コンクリートの計算ツールで量を求められます。300 mm角・深さ200 mm、割増10%で計算すると次のとおりです。
| 基礎の数 | コンクリート量 | 出来上がり量10 Lの袋 |
|---|---|---|
| 6か所 | 約0.119 m³(119 L) | 12袋 |
| 8か所 | 約0.158 m³(158 L) | 16袋 |
| 10か所 | 約0.198 m³(198 L) | 20袋 |
| 12か所 | 約0.238 m³(238 L) | 24袋 |
袋の出来上がり量は製品によって違うので、購入する袋の表示に合わせて入力してください。北海道や東北など寒い地域では、凍結深度より深く基礎を作る必要があります。地域ごとの考え方は基礎と凍結深度のガイドで解説しています。
束石を置くときのポイント
- 端は必ず支える:大引の両端には束を置きます。大引を束より外に長く出しすぎないようにしましょう。
- 大引の継ぎ目は束の上で:大引の材料が足りず継ぐ場合は、継ぎ目の真下に束を置きます。
- 水平は束の長さで調整:束石の天端の高さはそろわないものと考え、束の長さや調整式の束で水平を出します。
- 束同士をつなぐ:高さのあるデッキでは、根がらみ(束同士をつなぐ横材)や筋かいで横揺れを防ぎます。
- 木製の束は防腐処理材を:地面に近い束は腐りやすい部分です。防腐防蟻処理材を使い、切断面にも防腐剤を塗りましょう。
よくある質問
ウッドデッキの束石の間隔は何cmですか?
DIY向けの施工ガイドでは約1 m、または90〜120 cmが目安とされています。人工木は製品ごとに60〜120 cm以内などと指定されているので、施工説明書の数値に従ってください。
2間×6尺のウッドデッキに束石はいくつ必要ですか?
独立型で大引2本、束の間隔を最大900 mmにすると、大引1本につき6か所で合計12か所です。最大1,000〜1,200 mmなら10か所になります。中間に大引を足す場合は、その分を追加します。
束の間隔と根太ピッチは同じですか?
違います。束の間隔は大引を支える間隔、根太ピッチはデッキ材を支える根太の間隔です。30 mm厚の杉材なら根太ピッチは400 mmが目安で、束の間隔は900〜1,200 mm程度と、別々に決めます。
束石は固定しないといけませんか?
既製の束石は地面を突き固めた上に据える方法が一般的で、束と束石は金物などで固定します。高さのあるデッキや強風の地域では、基礎や固定方法を製品の施工説明書や専門業者に確認してください。
束・大引・根太の本数は、ウッドデッキ下地の計算ツールで束の間隔を入れるとすぐに計算できます。