ウッドデッキのビスの長さは、留めるデッキ材(床板)の厚さの約2倍が目安です。ウッドデッキ材の販売店の解説では、20 mm厚の床板には約40 mmのビスがすすめられています(DIYリーベ)。同じ考え方で、30 mm厚の杉材なら約60 mm、40 mm厚の米杉なら約80 mmです。材質は錆びにくいステンレスを選び、ハードウッドには必ず下穴をあけます。
本数は、根太1本につき2本ずつ打つのが基本です。2.7 × 1.8 mのデッキに30 × 105 mmの杉材を張ると、計算ツールの結果は286〜315本(予備5%込み、張る向きによる)です。以下で詳しく見ていきましょう。
ウッドデッキのビスの長さの決め方
ビスは、床板を貫通したあと、根太にしっかり効く長さが必要です。目安になる考え方は2つあります。
- 床板の厚さの約2倍:ウッドデッキ専用ビスの解説では、留める材の約2倍の長さが必要とされ、20 mm厚の床板なら約40 mm、38 mm厚の根太を留めるなら約75 mmが例として挙げられています(DIYリーベ「ウッドデッキ専用のビス、ネジ」)。
- 最低でも「厚さ+20 mm」:一般的なビス選びの解説では、最低限の長さを「取付物厚さ+20 mm以上」とし、より安全には取り付けるものの厚さの2倍程度のねじ込み深さを確保するようすすめています(DIY-ID「ビスの長さの選び方」)。
ウッドデッキは雨や日差しで床板が動くため、短いビスでは浮きやすくなります。迷ったら「約2倍」を基準にしましょう。ただし、根太を突き抜けるほど長いビスは不要です。根太の高さも確認しておきます。
デッキ材の厚さ別:ビスの長さの目安
日本でよく使われるデッキ材の厚さに当てはめると、次のようになります。
| デッキ材 | 厚さ | 約2倍の目安 | 最低限(厚さ+20 mm) |
|---|---|---|---|
| ウリン(ハードウッド)20 × 105 mm | 20 mm | 約40 mm | 40 mm |
| 国産杉 防腐注入材 30 × 105 mm | 30 mm | 約60 mm | 50 mm |
| 米杉(ウエスタンレッドシダー)2×6 | 40 mm | 約80 mm | 60 mm |
| 人工木 25 × 145 mm | 25 mm | 専用の留め具に従う | ― |
人工木のデッキ材は、多くの製品が専用の留め具(クリップ)で根太に固定する方式です。たとえば、あるメーカーの人工木デッキ材は止め金具を使った「間接ビス止め工法」を採用しています(リーベ プロ)。ビスの長さや種類も製品で指定されているので、施工説明書に従ってください。留め具とビスの違いは隠し留め具とビス留めの比較で詳しく解説しています。
ビスの材質と下穴
材質はステンレス:屋外のウッドデッキでは、錆びにくいステンレス製のビスが基本です。DIYリーベの解説では、ステンレスの410系は硬度が高く、300系よりネジ切れしにくいとされています。ウリンなどの硬い木では、ネジ切れしにくいビスを選ぶと作業が楽になります。
防腐注入材との相性:防腐防蟻処理材の薬剤によっては、金物の腐食に注意が必要です。処理材に合う金物の選び方は防腐防蟻処理材のガイドをご覧ください。
ハードウッドは下穴が必須:イペやウリンなどのハードウッドでは、下穴をあけることが必須とされています。下穴と皿もみを一度にできる皿取錐は、ビスの径より0.7〜1 mm程度細いものが適していて、径4.5 mmのビスなら3.5 mmが例として挙げられています(DIYリーベ)。杉などの柔らかい木でも、板の端近くに打つと割れやすいので、下穴をあけると安心です。
ウッドデッキのビスは何本必要?計算例
デッキ材は、根太と交わる位置ごとに2本のビスで固定するのが基本です(サニーウッド「床板張り」では「根太に2本の木ネジで固定」と説明されています)。本数は次の式で求められます。
ビスの本数=デッキ材の列数 × 根太の本数 × 2
デッキビスの計算ツールで、2.7 × 1.8 mのデッキ(根太ピッチ400 mm、すき間5 mm)を計算した結果です。
| デッキ材 | 張る向き | 列数 × 根太 | ビス(予備なし) | ビス(予備5%) |
|---|---|---|---|---|
| 杉・ウリン 105 mm幅 | 2.7 m方向 | 17列 × 8本 | 272本 | 286本 |
| 杉・ウリン 105 mm幅 | 1.8 m方向 | 25列 × 6本 | 300本 | 315本 |
| 米杉 140 mm幅 | 2.7 m方向 | 13列 × 8本 | 208本 | 219本 |
| 米杉 140 mm幅 | 1.8 m方向 | 19列 × 6本 | 228本 | 240本 |
| 人工木 145 mm幅(留め具) | 2.7 m方向 | 12列 × 8本 | 96個 | 101個 |
| 人工木 145 mm幅(留め具) | 1.8 m方向 | 18列 × 6本 | 108個 | 114個 |
同じデッキでも、張る向きで本数が変わります。短い方向(1.8 m)に張ると列数が増えるため、ビスも増えます。一方で、材料の買い方は向きによって有利不利があり、デッキ材の計算ツールでは、杉の105 mm材の場合、1.8 m方向に2 m材28枚(予備10%込み)を張る買い方が最も安くなりました。ビスの本数とデッキ材の価格を合わせて、張る向きを決めるとよいでしょう。
ビスが100本入りの箱なら、286本には3箱が必要です。人工木の留め具は、継ぎ目や端部で追加の留め具が必要になる製品もあるので、人工木デッキ材の計算ツールと施工説明書で確認してください。
ビスを打つときのコツ
- 列ごとに位置をそろえる:根太の中心に墨線を引き、ビスの位置を通すと見た目がきれいになります。
- 板の端に寄せすぎない:端に近いと割れやすくなります。継ぎ目では、両方の板の端が根太にしっかり載るようにします。
- 打ち込みすぎない:ビスの頭が床板の表面とそろうか、わずかに沈む程度で止めます。深く沈めると、水がたまりやすくなります。
- すき間を保つ:スペーサーを使い、デッキ材のすき間を一定にしながら留めます。目安はすき間のガイドを参考にしてください。
よくある質問
30 mm厚のデッキ材には何mmのビスを使えばいいですか?
床板の厚さの約2倍が目安なので、約60 mmです。最低限の目安とされる「厚さ+20 mm」では50 mmになります。根太の高さを超えない範囲で、ステンレスのデッキ用ビスを選びましょう。
ウリンのデッキ材に使うビスの長さは?
20 mm厚のウリンなら約40 mmが目安です。ウリンは非常に硬いため、下穴をあけてから、ネジ切れしにくいステンレスビスで留めます。
ビスは根太1本に何本打ちますか?
デッキ材1列につき、根太と交わる位置ごとに2本が基本です。105 mm幅の材で根太ピッチ400 mmの2.7 × 1.8 mのデッキなら、張る向きによって272〜300本、予備5%で286〜315本になります。
ウッドデッキのビスが四角穴なのはなぜですか?
四角穴(スクエア)のビスは、ドライバーのビットとの噛み合いがよく、カムアウト(ビットが外れること)が起きにくいのが特徴です。硬いデッキ材に長いビスを打つ作業で使いやすいため、デッキ用ビスによく採用されています。
デッキ全体のビスの本数は、デッキビスの計算ツールでサイズと根太ピッチを入れると計算できます。