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計画

ウッドデッキの費用はいくら?項目別の内訳

デッキ材、下地、束石・基礎、金物、手すり、階段、確認申請、施工費の内訳を、日本の1 m²あたりの費用相場と2.7 × 1.8 mの計算例で解説します。

更新 · 約1分で読めます · Free Deck Board Calculator編集部 · 調査方法について

日本でウッドデッキを業者に依頼する場合の費用は、素材によって大きく変わります。リフォーム情報サイトがまとめた相場では、1 m²あたり天然木(一般材)で1万〜3万円、人工木(樹脂製)で2.5万〜3.5万円、ウリンなどのハードウッドで3万〜4万円です(リショップナビ、2025年)。後付けでウッドデッキを新設する費用として、1 m²あたり3万〜7.5万円という数字もあります(ハピすむ、2026年)。こうした平均値の裏には大きなばらつきがあるため、デッキを項目ごとに分け、ご自身の計画に合わせてそれぞれの費用を見積もるのが有効です。

以下の金額はいずれも目安です。材料費や工事費は地域、時期、販売店、業者によって変わるため、最終的には見積もりで確認してください。

ウッドデッキの予算の内訳

デッキの見積もりは、大きく材料費と工事費(人件費)に分かれます。人工木デッキの工事費だけで1 m²あたり2万〜3.5万円程度という例もあります(mock re:の費用コラム、2022年)。工事費が全体に占める割合は小さくありません。

材料費は、次の項目に分かれます。

  1. デッキ材(床板)
  2. 下地材(根太、大引、束)
  3. 基礎(束石、砕石、コンクリート)
  4. 金物とビス
  5. 手すり・フェンス
  6. 階段・ステップ
  7. 仕上げ(天然木の場合は保護塗料)

さらに、材料以外の項目として、確認申請が必要な場合の費用、既存デッキの撤去、整地や防草シートなどの敷地の準備が加わります。

項目1:デッキ材

歩行面は多くの人が最初に思い浮かべる項目で、素材の選択によって金額が最も大きく変わる項目でもあります。2026年10月に確認した販売価格(税込)の例は次のとおりです。

デッキ材サイズ価格の例出典
国産杉 防腐注入材(タナリスCY)30 × 105 × 3,000 mm¥3,119/枚リーベ(Yahoo!ショッピング)
米杉2×640 × 140 × 3,000 mm¥4,990/枚ウッディロバート
ウリン20 × 105 × 2,700 mm¥3,322/枚mock re:
人工木(ルチアウッド)25 × 145 × 1,995 mm約¥1,143/m(色による)リーベ プロ

人工木では、通常、同じシリーズの幕板、専用の留め金具、場合によっては鋼製の大引や束も必要になり、この項目の金額が増えます。送料も忘れずに確認してください。

この項目を正確に見積もるには、面積ではなく長さごとにデッキ材の枚数を数えます。デッキ材計算ツールでは長さごとに必要枚数が分かるので、販売店の1枚あたりの価格を掛けて計算できます。

項目2:下地材

デッキ材が人工木でも、下地には防腐注入材、ハードウッド、鋼製やアルミ製の部材などが使われます。下地には次のものが含まれます。

  • 根太と、外周の根太
  • 大引(独立型デッキなら前後に1本ずつが一般的)
  • 束(木製の束、または高さ調整ができる鋼製束)
  • 根がらみ(束同士をつなぐ横材)

下地の費用はデッキの面積と高さに比例します。掃き出し窓の高さに合わせた一般的なデッキより、斜面に建てる高床のデッキのほうが、長い束、頑丈な根がらみや筋かいが必要です。根太ピッチも影響します。30 × 105 mmの杉なら根太ピッチは〜400 mmが目安で、20 × 105 mmのハードウッドなら〜500 mmまで広げられます(リーベ プロの根太ピッチ一覧)。3.6 m幅のデッキなら、根太は400 mmピッチで10本、500 mmピッチで9本です。

公表されている費用相場で下地が個別に示されることはまれなので、木材の拾い出しリストから見積もるのが最善です。木材計算ツールは、デッキの寸法から根太、大引、束の材料リストを作成します。

項目3:基礎(束石)

束1本ごとに基礎が必要です。日本のDIYでは、地面を締め固めて砕石を敷き、その上に束石(羽子板付き束石など)を据える方法がよく紹介されています。地盤が軟らかい場合はモルタルで固定します(mock re:の作り方)。基礎の数は束の間隔で決まり、束の間隔は900〜1,200 mm程度が目安です。2.7 × 1.8 mの独立型デッキで束の間隔を最大900 mmにすると、束と基礎は8か所になります。

北海道などの寒冷地では、凍上を避けるために基礎を深くする必要があり、この項目が大きくなります。詳しくはウッドデッキの基礎と凍結深度をご覧ください。

項目4:金物とビス

この項目には、束と大引・根太をつなぐ金物、根太の固定金物、デッキビスや専用金具が含まれます。過小に見積もりがちな項目です。屋外では、ステンレスなどさびに強いビスを使います。杉や米杉にはステンレスのコーススレッド、ハードウッドには折れにくい専用ビスが勧められています(リーベの張り方ガイド)。

ビスの本数は、デッキ材と根太の交点ごとに2本で考えると、2.7 × 1.8 mの杉のデッキ(17列、根太8本)で272本です。本数はデッキビス計算ツールで計算できます。

項目5:手すり・フェンス

高さのあるデッキや2階のデッキバルコニーでは、手すりの費用がデッキ材に匹敵することもあります。建築基準法施行令第126条では、屋上広場や2階以上のバルコニーなどの周囲に高さ1.1 m以上の手すり壁・さく・金網が必要です。地面に近い1階のウッドデッキに一律の基準はなく、手すりを付けないことも多いので、この項目が不要な場合もあります。詳しくは手すりの高さと手すり子の間隔をご覧ください。手すりの価格は素材とデザインで大きく変わるため、業者の見積もりで確認しましょう。

項目6:階段・ステップ

掃き出し窓の高さのデッキなら、1〜2段のステップで庭に下りられることが多く、費用は控えめです。高さのあるデッキでは、ささら桁、踏み板、手すりが必要になり、金額が上がります。段数はウッドデッキ階段計算ツールで確認できます。

項目7:仕上げ

杉や米杉のデッキは、保護塗料を塗り、その後も定期的に塗り直す必要があります。必要な量は塗料の缶に書かれた塗り面積で計算します。デッキ塗料計算ツールが便利です。ウリンなどのハードウッドは塗装しなくても使われることが多く、人工木は塗装が不要です。人工木の初期費用の高さが時間とともに縮まる理由の1つです。

確認申請、撤去、敷地の準備

  • 確認申請。 屋根や壁のない床だけのウッドデッキは、一般に建築物に当たらず確認申請は不要とされています。屋根を付けるなどして建築物の増築になる場合は、防火地域・準防火地域の外で床面積10 m²以内なら不要ですが、それ以外は申請が必要です(建築基準法第6条)。防火地域・準防火地域では10 m²以内でも必要です(神戸市のFAQ)。取り扱いは自治体ごとに異なるため、市区町村の建築指導担当に確認してください。
  • 撤去。 既存のデッキの解体と処分は、ほとんどの見積もりで別項目です。明細に分けて記載してもらいましょう。
  • 敷地の準備。 整地、雑草対策の防草シート、砕石、エアコン室外機や散水栓の移設などは、初期の予算で見落としがちです。

計算例:2.7 × 1.8 mのウッドデッキ

掃き出し窓の前に置く4.86 m²の独立型デッキで、手すりなし、ステップ1段程度の場合を考えます。

業者に依頼する場合(1 m²あたりの相場から):

素材1 m²あたりの相場4.86 m²のデッキ
天然木(一般材)¥10,000〜¥30,000約¥48,600〜¥145,800
人工木(樹脂製)¥25,000〜¥35,000約¥121,500〜¥170,100
ハードウッド(ウリンなど)¥30,000〜¥40,000約¥145,800〜¥194,400
後付けの新設(素材を問わず)¥30,000〜¥75,000約¥145,800〜¥364,500

出典:リショップナビ(2025年)、ハピすむ(2026年)。同じ面積でも、デッキの高さ、搬入経路、既存の撤去の有無で大きく変わります。3.6 × 2.7 m(9.72 m²)なら、人工木の相場で約¥243,000〜¥340,200です。

DIYの場合のデッキ材だけの金額(ロス10%込み、上の販売価格で計算):

デッキ材計算ツールの購入数金額の目安
杉 防腐注入材30 × 105 mm3 m × 19枚約¥59,261
ウリン20 × 105 mm2.7 m × 19枚約¥63,118
米杉2×6(40 × 140 mm)3.0 m × 15枚約¥74,850
人工木25 × 145 mm(1,995 mm)1,995 mm × 20枚約¥45,606

これに下地、束石、金物、ビス、塗料、送料が加わります。ウッドデッキ費用計算ツールにご自身の数値を入力すると、総額を確認できます。

費用が上がる要因

  • 高さ。 長い束、根がらみ、筋かい、手すり、階段の段数が増えます。
  • 形状。 L字形、斜め張り、額縁張りがあると、カット、下地、ロスが増えます。
  • 素材。 同じ面積でも、天然木の一般材とハードウッドで相場が倍以上違うことがあります。
  • 搬入経路。 材料を家の中を通したり、狭い通路を運んだりする必要があると、工事費が増えます。
  • 地域。 寒冷地の深い基礎、離島や山間部の送料、人件費は地域によって異なります。
  • 時期。 春から初夏は外構工事が混み合います。

長期的な費用

初期費用は全体の一部にすぎません。杉や米杉のデッキは定期的な清掃と塗り直しが必要で、塗料代と手間が数年ごとにかかります。ウリンなどのハードウッドや人工木は、主に清掃だけで済みます。どの素材でも、束石や束の周りの水はけをよくしておくことが、デッキを長持ちさせる最大のポイントです。

素材ごとの手入れと耐久性については、デッキ材の素材比較で詳しく解説しています。

よくある質問

2.7 × 1.8 mのウッドデッキはいくらかかりますか?

1 m²あたりの相場から計算すると、業者に依頼する場合で天然木(一般材)が約4.9万〜14.6万円、人工木が約12.2万〜17万円です。後付けの新設として1 m²あたり3万〜7.5万円という相場もあり、その場合は約14.6万〜36.5万円になります。少なくとも2社から明細付きの見積もりを取り、お住まいの地域の実際の価格を確認しましょう。

ウッドデッキはDIYのほうが安くなりますか?

工事費の割合が大きいため、時間、道具、技術があればDIYで大幅に節約できます。上の例では、デッキ材だけなら約4.6万〜7.5万円です。ただし下地、束石、金物、工具の費用はかかり、基礎や下地の失敗は直すのに費用がかさむことがあります。キットを使ったり、下地だけ業者に頼んだりする方法もあります。

ウッドデッキの見積もりに大きな差が出るのはなぜですか?

見積もりによって、手すり、ステップ、撤去、整地、防草シートなど含まれる内容が違い、業者ごとに工事費や経費の計上方法も異なるためです。すべての業者に同じ項目で明細を出してもらえば、同じ条件で比較できます。極端に安い見積もりは、根太ピッチ、束の間隔、基礎の方法、ビスの種類を確認する価値があります。

長い目で見ると、人工木は天然木より高くつきますか?

人工木は初期費用が高いものの、保護塗料の定期的な費用と塗る手間がかかりません。総合的に安くなるかどうかは、デッキを使い続ける年数、天然木なら塗り直す頻度、地域の価格によって決まります。ご自身の数値で両方の選択肢を費用計算ツールに入力して比べてみてください。