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計画

デッキ材の素材比較|杉・米杉・ハードウッド・人工木

杉の防腐注入材、米杉、ウリンなどのハードウッド、人工木のデッキ材を、費用、手入れ、根太ピッチ、熱、伸縮で比較。日本の価格と計算例付きです。

更新 · 約2分で読めます · Free Deck Board Calculator編集部 · 調査方法について

国産杉の防腐注入材は手頃で扱いやすい定番ですが、見た目を保つには定期的な塗装が必要です。米杉(ウエスタンレッドシダー)は軽く温かみのある色合いで、材質は柔らかめです。ウリンなどのハードウッドは硬く重く、非常に長持ちしますが、加工に手間がかかります。人工木は塗装が不要で見た目が均一な一方、日差しで熱くなりやすく、製品ごとのすき間や長さの決まりに従う必要があります。最適な選択は、予算、実際にどれだけ手入れをするか、デッキの日当たりによって決まります。

以下では、4つの主な選択肢を、公表されている価格や施工情報をもとに比べます。

一覧で比較

杉 防腐注入材米杉(WRC)ハードウッド(ウリンなど)人工木
代表的なサイズ30 × 105 mm40 × 140 mm(2×6)20 × 105 mm25 × 145 mm
業者施工の相場(1 m²あたり)¥10,000〜¥30,000(天然木の一般材)¥10,000〜¥30,000(天然木の一般材)¥30,000〜¥40,000¥25,000〜¥35,000
根太ピッチの目安〜400 mm〜650 mm(38 × 140 mm)〜500 mm400 mm以内(製品による)
定期的な塗装必要必要(グレーに風化させる場合を除く)不要なことが多い不要
ささくれ出ることがある出ることがある出ることがある(少なめ)なし
重さ中程度軽い非常に重い重い
加工のしやすさ容易容易下穴が必要で難しい容易(専用金具を使う)

費用相場はリショップナビ(2025年)、根太ピッチはリーベ プロの根太ピッチ一覧によります。相場は目安で、地域や業者によって大きく異なります。施工込みの金額には下地と工事費が含まれているため、デッキ材の価格だけを比べた場合より素材間の差が小さく見えることがあります。

杉の防腐注入材

国産杉に防腐・防蟻の薬剤を加圧して浸透させた材です。タナリスCYなどの薬剤で処理した30 × 105 mmのデッキ材が、2・3・4 mの長さで販売されています(DIYリーベの国産杉)。国産材を使えることも魅力です。

購入前に知っておきたいこと

  • 処理の等級を確認する。 JAS(製材の日本農林規格)は保存処理の性能区分をK1〜K5で定めており、数字が大きいほど薬剤の浸潤度や吸収量の基準が厳しくなります(製材の日本農林規格)。地面に近い大引や束ほど、高い等級を選ぶと安心です。
  • 切り口は再処理する。 加圧注入は材の表面近くに薬剤を浸透させるため、カットした木口や穴あけした部分には、販売店が勧める防腐剤を塗っておきましょう。
  • 厚さで根太ピッチが決まる。 30 × 105 mmの杉・桧の防腐注入材は根太ピッチ〜400 mmが目安です。

手入れ

塗装で保護しない杉は、グレーに変色し、割れや反りが出ることがあります。清掃して保護塗料を塗り、日当たりや気候に応じて定期的に繰り返すつもりでいましょう。等級や扱い方は、防腐処理材ガイドで詳しく解説しています。

向いている人

予算を抑えたい人、国産材を使いたい人、定期的に塗装する時間を取れる人。

米杉(ウエスタンレッドシダー)

北米産の針葉樹で、天然の耐朽性があり、軽く寸法が安定しています。デッキ材としては2×6(40 × 140 mm)がよく使われ、長さは1,820・2,430・3,000・3,650 mmといったフィート規格です(ウッディロバート)。

購入前に知っておきたいこと

  • 赤身(心材)を選ぶ。 耐朽性は心材に含まれる成分によるものです。色の淡い白太(辺材)には同じ効果がありません。
  • 材質が柔らかい。 杉と同様、椅子の脚やペットの爪の跡が残りやすい材です。
  • 適切なビスを使う。 米杉の成分は鉄と反応して黒いシミを生じさせることがあります。ステンレスのビスを使ってください。
  • 厚く幅が広い。 38 × 140 mmの米杉は根太ピッチ〜650 mmが目安で、105 mmの材より列数も少なく済みます。

手入れ

シルバーグレーに風化させるなら清掃だけで済みます。元の色を保ちたい場合は、保護塗料を定期的に塗り直します。柔らかい繊維が毛羽立つため、強い高圧洗浄は避けましょう。

向いている人

軽くて加工しやすい天然木で、見た目のよいデッキにしたい人。下地は防腐注入材やハードウッドで組むのが一般的です。

ハードウッド(ウリン、イペなど)

ウリン、イペ、イタウバ、セランガンバツなどの南洋材・南米材は、非常に硬く重く、耐久性が高い木材です。20 × 105 mmのウリンは、1 mから4 mまで細かい長さで販売されています(mock re:のウリン材)。

購入前に知っておきたいこと

  • 薄くても根太ピッチを広げられる。 20 × 105 mmで〜500 mm、30 × 105 mmなら500〜750 mmが目安です。
  • 下穴と専用ビスが必要。 硬いため、下穴なしでビスを打つと割れたりビスが折れたりします。ハードウッド用の折れにくいビスが勧められています(リーベの張り方ガイド)。
  • 雨で色の成分が流れ出ることがある。 施工後しばらくは、赤褐色の成分が流れ出て、下のコンクリートなどを染めることがあります。
  • 重い。 運搬や施工には人手が必要です。

手入れ

無塗装でも長く使われることが多く、時間とともにシルバーグレーに変わります。色を保ちたい場合は専用の塗料を使います。

向いている人

塗装の手間を減らしつつ天然木を使いたい人、長く使うデッキを作りたい人。高い材料費と加工の手間を受け入れられることが条件です。

人工木

人工木(樹脂木)のデッキ材は、木粉とプラスチックを組み合わせたものです。日本では25 × 145 mm前後、中空構造の製品が多く、長さは製品ごとに決まっています。ルチアウッドの床板は25 × 145 × 1,995 mmです(リーベ プロ:ルチアウッド)。

購入前に知っておきたいこと

  • 根太ピッチは製品ごとに決まっている。 多くの製品が400 mm以内ですが、450 mm、500 mm、600 mm以内の製品もあります(RESTAの人工木の根太ピッチ)。杉用に組まれた古い下地にそのまま張れるとは限りません。
  • すき間は決められたもので、省略できない。 ルチアウッドは側面と長手方向に5〜7 mm程度、建物との間に7 mm程度のすき間を求めています。ほかの製品の値はデッキ材のすき間ガイドをご覧ください。
  • 長さが短い製品は継ぎ目が多くなる。 約2 mの製品では、2 mを超えるデッキで継ぎ目や見切り材の計画が必要です。張る方向を変えるだけで継ぎ目がなくなることもあります。
  • 専用の部材をそろえる。 幕板、留め金具、鋼製の大引や束などがシリーズで用意されていることが多く、施工説明書どおりに使うことが前提です。

手入れと保証

人工木は清掃だけで済み、塗装は不要です。保証の有無、期間、条件は製品ごとに大きく違うので、購入前に確認してください。

熱

直射日光の下では、人工木のデッキ材は天然木よりかなり熱くなることがあり、濃い色ほど顕著です。デッキが南向きや西向きで日陰がない場合は、注文前にサンプルを日なたで確かめてください。

向いている人

手入れが少なく見た目が均一なデッキを求め、初期費用を受け入れられる人。人工木のデッキでは、人工木デッキ計算ツールでデッキ材と留め金具を計算できます。

比較例:2.7 × 1.8 mのウッドデッキ

4.86 m²のデッキで、DIYの場合のデッキ材の金額(計算ツールの購入数、ロス10%込み、2026年10月に確認した販売価格)と、業者施工の相場を比べると次のようになります。

素材購入数デッキ材のみ業者施工の相場(4.86 m²)
杉 防腐注入材30 × 105 mm3 m × 19枚約¥59,261約¥48,600〜¥145,800
米杉2×6(40 × 140 mm)3.0 m × 15枚約¥74,850約¥48,600〜¥145,800
ウリン20 × 105 mm2.7 m × 19枚約¥63,118約¥145,800〜¥194,400
人工木25 × 145 mm1,995 mm × 20枚約¥45,606約¥121,500〜¥170,100

販売価格はリーベ、ウッディロバート、mock re:、リーベ プロの表示価格から計算しました。人工木は1 mあたり約¥1,143の色で計算しています。業者施工の相場はリショップナビの1 m²あたりの数値に面積を掛けたものです。

ポイントは2つあります。1つ目は、ウリンは長さを2.7 mぴったりで選べるので切断ロスがなく、材料費が杉と大差ない金額に収まっていることです。長さの選択肢が多いことが費用に効いています。2つ目は、人工木はデッキ材だけなら安く見えても、専用の幕板や金具、指定の下地が加わることです。天然木では数年ごとの塗装費用を加えると、デッキの寿命全体での差はまた変わります。ウッドデッキ費用計算ツールでご自身の数値を計算し、その他の項目についてはウッドデッキの費用内訳をご覧ください。

選び方

  • 初期費用を抑えたい、国産材を使いたい: 杉の防腐注入材。
  • 軽くて見た目のよい天然木がよい: 手入れをするなら米杉。
  • 塗装の手間を減らして長持ちさせたい天然木: ウリンなどのハードウッド。
  • 手入れを最小限にしたい: 人工木。
  • 日当たりが強く、素足で歩きたい: 明るい色を選び、サンプルを日なたで試す。
  • 古い下地にデッキ材を張り替える: まず根太ピッチと下地の状態を確認する。新しいデッキ材の指定値に合わなければ根太を追加します。

どの素材を選んでも、下地はデッキ材の施工説明書が求める根太ピッチと束の間隔を満たす必要があります。高さのあるデッキや屋根付きのデッキは、施工業者や自治体にも確認してください。

よくある質問

最も長持ちするデッキ材の素材はどれですか?

一般に、ウリンなどのハードウッドと人工木は、杉や米杉より少ない手入れで長持ちするとされています。それでも、水はけがよく定期的に塗装している天然木のデッキは長年使えます。デッキの寿命は、デッキ材と同じくらい下地や束の周りの水はけにも左右されます。

古い木製デッキの下地に人工木のデッキ材を張れますか?

下地が健全で、根太ピッチが人工木の製品の指定(多くは400 mm以内)を満たしていれば、可能な場合があります。米杉の2×6用に600 mm前後のピッチで組まれた下地なら、根太の追加が必要です。新しいデッキ材にお金をかける前に、束、大引、根太の腐朽を点検しましょう。

ウリンは杉より高いのですか?

1 m²あたりの業者施工の相場では、ハードウッドは天然木の一般材より高めです。ただしDIYでデッキ材だけを比べると、長さを細かく選べるウリンは端材が少なく、上の例のように杉と大差ない金額になることもあります。加工の手間と専用ビスの費用も考えて判断してください。

杉の防腐注入材は塗装する必要がありますか?

必須ではありませんが、塗装しない杉は風化、割れ、反りが早く進みます。乾燥した状態で保護塗料を塗り、定期的に塗り直すのが一般的です。時期や下準備についてはウッドデッキの塗装方法ガイドで解説しています。