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仕上げと費用

ウッドデッキの塗装方法|下地処理・塗料選び・必要量

長持ちするウッドデッキ塗装のコツ。塗れる木材の状態、洗浄方法、浸透タイプと造膜タイプの違い、デッキ・階段・幕板に必要な塗料の量をリットルで見積もる方法。

更新 · 約1分で読めます · Free Deck Board Calculator編集部 · 調査方法について

ウッドデッキをきれいに塗装するには、木材が塗料を吸い込めるほど乾いていることを確かめてから洗浄し、浸透タイプの木材保護塗料をデッキ材の全長に沿って薄く均一に塗ります。そして色あせや汚れが目立つ前に塗り替えます。量は製品ごとの使用量で決まり、たとえば定番の浸透タイプの塗料キシラデコールは、2〜3回塗りの合計で0.15〜0.20 L/m²(5〜7 m²/L)です。デッキの床面、階段、幕板、手すりは別々に測りましょう。

このガイドでは、作業の順番に沿って各工程を説明し、最後に見積もりの計算例を紹介します。

ステップ1:木材が塗れる状態かを判断する

濡れた木材には塗料が染み込まず、表面にとどまってムラや乾燥不良の原因になります。キシラデコールは、塗装時の木材の含水率を18%以下を標準とし、塗り重ね乾燥時間は気温20 ℃、湿度65%の条件で示しています(キシラデコール製品情報)。雨上がりや朝露の残る時間帯は避けましょう。

材の種類ごとの注意点は次のとおりです。

  • 杉などの防腐注入材。 加圧注入材は十分に乾燥させてから塗装すると、耐久性がさらに高まるとされています(mock re::タナリスCY)。リーベは、床材を塗装するなら組み立て前に塗っておくよう勧めています(リーベ:ウッドデッキの張り方)。組み立て後は、デッキ材の裏や木口に塗料が届かないからです。
  • 新しい木材。 キシラデコールは、新しい材は表面が高密度なため標準使用量が塗布できない場合があるとし、サンドペーパーで研磨して塗布量を増やすか、早めにメンテナンスするよう案内しています。
  • ウリンなどのハードウッド。 イペ、セランガンバツ、ウリンなどの南洋系硬質材は塗料が浸透しにくく、乾燥が遅れることがあります。必ず試し塗りをし、乾燥が著しく遅い場合は塗装を控えるよう注意書きがあります。

水滴テスト。 日陰のものも含め、何枚かのデッキ材に水を少し振りかけます。水が玉になって表面に残るなら、木材がまだ湿っているか、古い撥水仕上げが効いています。水が木材を濃く染め、数分以内に染み込むなら、塗料を吸い込める状態です。作業予定日の朝にもう一度テストしましょう。

ステップ2:表面を洗浄する

塗料は清潔な木の繊維に定着します。土ぼこり、カビ、コケ、花粉、剥がれかけた古い塗膜は、どれも色ムラや早期劣化の原因になります。

実用的な洗浄の手順は次のとおりです。

  1. 掃いてすき間の汚れを取る。 パテナイフなどでデッキ材の間のごみを押し出し、水が抜けるようにします。すき間が重要な理由はデッキ材のすき間のガイドで説明しています。
  2. 洗浄剤でこする。 デッキブラシと水で汚れを落とし、カビやコケが目立つ部分にはウッドデッキ用の洗浄剤を使います。塩素系の洗浄剤を酸性タイプやアンモニアを含む製品と混ぜると有毒なガスが発生するため、洗浄剤は1種類ずつ使い、ラベルの注意を守ってください。
  3. やさしくすすぐ。 高圧洗浄機を使う場合は、圧力を弱め、ノズルを木目に沿って動かし続けます。杉や米杉のような柔らかい木材は、強い水圧で表面が削れて毛羽立ちます。
  4. 乾かす。 洗浄後は晴れた日を少なくとも1〜2日はさんで、木材を十分に乾かしてから塗装します。

塗る前にデッキ材を補修する

洗浄すると、汚れに隠れていた問題が見えてきます。塗装の前に次のことを済ませましょう。

  • 浮き上がったビスを締め直すか交換します。
  • 毛羽立った木目やささくれを、特に階段の踏み板と手すりで研磨します。
  • ひどく割れたデッキ材や柔らかくなったデッキ材は今のうちに交換します。塗装後に新しい木材の色を合わせるのは難しくなります。

ステップ3:適した塗料の種類を選ぶ

デッキ用の塗料は大きく2つの系統に分かれ、その違いがデッキの経年変化に影響します。

浸透タイプは木材に染み込み、表面に膜を作りません。キシラデコールは塗膜を作らないため、塗り替えの際もごみやほこりを落とすだけで上塗りできるとしています。顔料を含む着色タイプは、紫外線から木材を守る効果も高まります。米国農務省林産物研究所の資料でも、木製デッキには造膜型ではなく浸透性の塗料を使うべきだとしています(USDA Forest Products Laboratory)。

造膜タイプには、塗りつぶし仕上げの塗料やペンキがあります。木目を隠し、色の違うデッキ材もそろえられます。しかし歩行で塗膜がすり減り、剥がれやすく、塗り替えの際は浮いた塗膜を先に除去しなければならないため手間がかかります。

塗料見た目デッキ床面での傾向塗り替え
浸透タイプ(クリヤー)木そのままの色紫外線で灰色化しやすい簡単、剥離不要
浸透タイプ(着色)色が付き、木目も見える顔料で耐候性が高まる洗浄して上塗り
造膜タイプ(塗りつぶし・ペンキ)不透明、木目が隠れる歩行面ではすり減り、剥がれる剥離や研磨が必要なことが多い

便利な折衷案は、床面と階段には浸透タイプを使い、塗りつぶしの仕上げにしたい場合は踏まれない手すりや幕板だけに造膜タイプを塗る方法です。

人工木のデッキ材は、一般的に塗装の必要はありません。何かを塗る前にメーカーのお手入れ方法を確認してください。素材ごとのメンテナンスの違いはデッキ材の素材比較をご覧ください。

ステップ4:塗料を塗る

製品の違いよりも、塗り方の良し悪しが仕上がりを左右します。

  • 天気を確認する。 少なくとも1日は雨の予報がない日を選び、ラベルに記載された条件を守ります。真夏の日中の直射日光の下での塗装は避けましょう。塗料がすぐに乾いて継ぎ目のムラが残ります。
  • **手すりと階段を先に塗り、**床面はそのあとにします。手すりから垂れた塗料は未塗装のデッキ材に落ち、床面を塗るときに隠れます。
  • 2〜3枚ずつ、全長に沿って塗り進める。 すでに乾いた部分に重ねると、2回塗りの帯ができます。次に移る前に、各デッキ材を端か継ぎ目まで塗り終えましょう。
  • 刷毛で木目に擦り込む。 表面に残った余分な塗料は、べたつきや乾燥不良の原因になります。たまった塗料はウエスで拭き取ります。
  • 木口も塗る。 デッキ材の端や切り口はもっとも水を吸います。余分にもう1回塗っておきましょう。
  • 2回目: ラベルに従います。キシラデコールの塗り重ね乾燥時間は12時間以上、乾燥は約24時間(低温・多湿時は3日以上)です。

ステップ5:購入する塗料の量を見積もる

使用量は、製品、樹種、木材の状態によって変わります。粗い木材や風化した木材は、表面がなめらかで以前に塗装したデッキ材より多くの塗料を吸い込みます。製品ラベルの値を使い、「L/m²(2〜3回塗りの合計)」のように合計量で書かれている場合は、1回あたりに換算して考えます。キシラデコールの0.15〜0.20 L/m²を2回塗りとみなすと、1回あたり約10〜14 m²/Lです。

計算例

3.6 × 2.7 mのデッキに、幅0.9 mの階段2段と、外周3辺の幕板がある場合:

  1. デッキの床面: 3.6 × 2.7 = 9.72 m²。L字型や角を落とした形はデッキ面積計算ツールで計算でき、測り方は面積の測り方ガイドで説明しています。
  2. 階段: 計算ツールは踏面約280 mm+蹴込み約190 mmで計算し、2段 × 0.9 mで約0.85 m²です。
  3. 幕板などその他の面: 外周3辺の長さは3.6 + 2.7 × 2 = 9.0 mで、幕板の高さを約0.3 mとすると2.7 m²です。束や大引の見える部分を加えて約3 m²とします。

合計:9.72 + 0.85 + 3 = 13.57 m²。

1回あたり10 m²/Lで2回塗り、割増10%とすると、ウッドデッキ塗料計算ツールの結果は約3.0 Lです。キシラデコールの合計量(0.15〜0.20 L/m²)で検算すると、13.57 m²で約2.0〜2.7 Lになり、割増を含めればほぼ同じ範囲です。缶は0.7 L、1.6 L、3.4 Lなどのサイズで販売されているので、この例なら3.4 L缶1缶が目安です。

手すりを付ける場合は、手すり子や笠木の面積も測って加えてください。手すりは設置面積のわりに表面積が大きく、床面積だけで見積もると足りなくなります。色をそろえるため、塗料は一度にまとめて購入し、複数缶を使う場合は混ぜ合わせてから塗りましょう。

塗り替えの頻度

床面のデッキ材と階段の踏み板は、歩行と直射日光にさらされるため、もっとも早く傷みます。キシラデコールは、1回目の塗り替えを2〜3年後、以降は5年ごとを目安としつつ、条件によって異なるとしています。また、ベンチやウッドデッキなどの平面部位は摩擦による色落ちが早いため、塗り重ねをこまめに行うよう案内しています。

目安になるのは、汚れや退色が目立ってきたとき、そして水滴テストで水が玉にならなくなったときです。木材が灰色になって干割れが始まる前に、洗浄して塗り替えましょう。

よくある質問

新しい防腐注入材のデッキは、どれくらい待ってから塗装すればよいですか?

木材の乾き具合によります。塗料メーカーが示す含水率の目安(キシラデコールでは18%以下)まで乾いていることが条件です。購入時に湿っている材は、雨の当たらない場所で桟積みして乾かすか、乾燥済みの材を選びましょう。組み立て前に塗っておくと、裏面や木口まで塗れます。水滴テストで水が玉になるようなら、もう少し待ちましょう。

デッキ用塗料は油性と水性のどちらがよいですか?

油性の浸透タイプは木材によく染み込み、実績のある製品が多くあります。水性の製品は臭いが少なく、乾きが早く、道具を水で洗えます。ラベルに従い、木材の下地処理が適切であれば、どちらでも問題ありません。重ね塗りする場合は、前回と同じ系統の塗料を選ぶのが無難です。

3.6 × 2.7 mのデッキには塗料が何リットル必要ですか?

床面だけで9.72 m²なので、キシラデコールの合計量0.15〜0.20 L/m²なら約1.5〜1.9 Lです。階段や幕板を含めると約13.6 m²になり、2回塗りで3 L前後が目安です。手すりがある場合は、推測せずに測って加えましょう。

ウリンなどのハードウッドにも塗装は必要ですか?

ウリンなどのハードウッドは、無塗装でも高い耐久性があるとされ、塗装せずに経年変化を楽しむ人も多くいます。塗装する場合は、塗料が浸透しにくく乾燥が遅れることがあるため、必ず試し塗りをし、ハードウッドに対応した製品を選んでください。